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ザ・グランド・ツーリング[4]鹿児島県/鹿児島市発 [drive/touring]

■Day10

朝の鹿児島市街地を脱し、鹿児島ICから指宿スカイラインへ。

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通勤と思われるクルマの殆どが谷山ICで姿を消し、スカイラインを走るのは青いボクスターただ1台だけとなった。
朝露が乾いたソフト・トップを下ろし、涼しい朝の風を受けながら稜線を4速メインで独り気持ち良く走る。
終着の頴娃[えい]料金所を出、引き続き指宿スカイラインの名がつけられているK17を南下。
登坂車線つきの豪快なローカル・ハイウェイを走っていると、前方にぼんやりと霞む開聞岳が見えてきた。
池田湖の畔で小休止。
空は薄曇りで気温は25℃近くあり、少々蒸し暑いが静かで気持ちいい。

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K28→R226と走っていると、左側から何やらジーと音がする。
ボクスターを停め、ひょっとして・・・とボディ・サイドのインテークを覗いてみると案の定、枯葉が一枚引っかかっており、電動ファンに打たれて音を放っていた。
ハンド・ライトで照らしながら、針金で枯葉を引っ張り出して作業完了。
大いに気分を良くして再び走り出した。

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枕崎を過ぎてしばらくすると、R226は野間半島の沿岸部をトレースする魅惑的かつタフなワインディングとなる。
このルートはB3で一度走っており、再訪を決めていたのだ。
やや荒れた1.5-2車線路を2速⇔3速で曲がり続け、半島の北側で改良済の完全2車線路を快走しまくった。
半島を出たところのコンビニでコーヒーを飲みながら、これからのルートを思案する。
で、昨日行くはずだった霧島方面へ、つまらない幹線道路や有料道路は極力使わずに北上することとした。

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K20はそれなりに交通量があるものの、山間部では登坂車線が充実しておりストレスにはならない。
山の中のボートレース場「ボートピア金峰」付近で、恐らくレーダー搭載車だと思われるスバル・レガシィのパトカーがこちらを向いて停まっていた。
が、もちろん私も他車と同じく制限速度内で走っていたためまったく問題なし。
鹿児島市郊外まで戻り、沿道に見つけたラーメン屋「松屋」で昼飯を摂る。
焦がしニンニクの風味が効いたラーメンはとても旨かった。
大根の甘酢漬けが出されるのは、鹿児島ラーメンならではということらしい。

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K35→K210→K40と北東へ走り、ツーリングマップルに載っている蒲生八幡神社に立ち寄る。
日本一の大クスは実に立派で、大きさだけでなくその枝振りが素晴らしい。
引いてみたおみくじは末吉だったが、最も重要なカテゴリーである旅行[たびだち]は、「遠き方利益多し」。
いやもう最高じゃないすか、神様!(笑)
引き続き走っていると、JR嘉例川駅[かれいがわえき]への案内看板が目についた。
旅番組で見たことがある、趣のある旧い駅舎なのだが、観光客と思しき10人近くのおばちゃんが大騒ぎ。
ちょうど列車がホームに入ってくると、おばちゃんたちは「早く早く、こっちこっち」と大声で騒ぎながら殺到、写真を撮りまくると、列車はおばちゃんたちを乗せずに出発進行!
乗らないんかい・・・。

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R223をしばらく走ると、霧島の温泉街だ。
そのままK1にスイッチ、屈曲路を駆け上がってえびの高原に達したのだが、そこは残念ながら一面の濃霧。
景色はおろか、マトモに走ることすらできないため、撤収を余儀なくされた。
駆け下るK104は、森の中の素晴らしいワインディングだ。
霧島界隈ではこの道が最もタフで、通るクルマも少なく緊張感に満ちたダウンヒルを堪能した。
そのままR223で鏡池まで走り、湖畔でのクール・ダウンを経て、本日の宿へと向かうことにする。

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初めて訪れた「野々湯温泉」は、霧島のメインエリアから離れたどえらい山の中にあった。
湯治部屋での宿泊だが、夕食つきで5,000円未満とはありがたく、巨大な掛け流しの温泉はお湯も良く素晴らしい。
料金故に期待していなかった晩飯は、ボリューム満点の鶏鍋にアツアツの唐揚げが5個もついており、味も量も言うことなしであった。
しかし夕刻に降りだした雨は、時折その強さを増して地面に叩きつけている。
明日以降も予報は良くない。
さて、どうしようか。
・・・ま、例によって、明日のことは明日考えよう。


■Day11

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霧島温泉郷の山奥にある一軒宿、野々湯温泉の朝はミルクのような濃霧に覆われていた。
朝風呂に浸かってから、ゆっくりとチェック・アウト。
切れ目のない小雨にボクスターの屋根を閉めたまま、霧の狭隘路を慎重に戻った。
行き先は特に決めていなかったものの、とりあえずは牧園広域農道で粟野まで出、雨の止んだR268でえびのまで走る。
セブン-イレブンでコーヒーとパンの朝食を摂り、隣のガソリン・スタンドで給油を済ませてから屋根を開け、二つのループ橋を擁するR221で熊本県に入った。
人吉でツーリングマップルを開き、独り作戦会議を開催する。
今日は雨の予報となっているが、雨雲レーダーをチェックすると熊本県中南部はどうやら降ってなさそうだ。
と言うことで、R445一本勝負で秘境・五木&五家荘を初走破することに決定!

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街を出てしばらく走ると道は高度を上げ始め、川辺川を下に見下ろす豪快なワインディング・ロードとなる。
先行車を安全にブッコ抜きつつ、ボクスターは快走を続けた。
数年前に走った時には雨のため五木から県道で八代方面へと逃げたが、今回は国道をそのまま奥地へと向かうのだ。
と、ある橋を渡った先で案の定、快適2車線路はリアル1車線路に変貌。
その先は広狭を繰り返しながら、道はひたすら緑の山奥へ続いている。

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途中で五家荘方面へと寄り道すべく、K159を右折。
普通に走ってるだけでボディをこするんじゃないかと思われるような狭い山道を走り続け、「樅木の吊り橋」を観ようと駐車場にボクスターを入れた。
「吊り橋まで5分」と書かれた下り坂の遊歩道を歩くこと10分、深い谷に二本の吊り橋が架かっている。
橋そのものは最近の素材で頑丈に作られているが、ロケーションは素晴らしく秘境感炸裂だ。
駐車場までの復路はひたすらの上り坂、フラフラになって戻り、上半身裸になって汗を拭いていたらアブがまとわりついてきた(涙)。

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R445まで戻り、北上を再開。
リアル1車線路を辿った先に茶屋があったため、蕎麦を頼んで空腹を満たした。
深山幽谷、文字通り誰もいない山奥なのだが、店のおにいさんによれば紅葉の時期にはクルマやバイクのみならず観光バスまで押し寄せるとのこと。
あの狭い道で往生するバスの姿を想像すると、身も凍り袋も縮む思いがする。
茶屋の脇から対岸に伸びる観光用の吊り橋も、観光客で鈴なりになるのだろう。

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その先はいきなり2車線路となり、ギアは久しぶりに5速まで入る。
が、予想通り、ピークの二本杉峠からは再び急勾配の屈曲1車線となる。
しかも途中から霧が濃く垂れ込めるようになり、路面状況の確認もままならなくなる(汗)。
あまりの「酷道」っぷりに感嘆をさえ覚えつつ、脱出感に満たされながら無事に山を出ることができた。
ここからのルートもあまり考えておらず、なんとなくR218を東に走っていると、レーダー探知機が反応。
少し先のバス停小屋の中に隠れ潜み、善良な市民に向けて断りも無く不快な電波を照射している、不審な制服姿の男と目が合った。
お前はバスに乗るんか?

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ポツポツと降りだした雨にボクスターの幌を上げ、道の駅「清和文楽邑」で再びセルフ作戦会議。
別府で温泉にでも入ろうと考え、数日前にも走ったR265を北上、快速県道を乗り継いで豊後竹田まで出る。
端午の節句を過ぎてなお泳いでいる鯉幟が、雨模様の空に彩りを与えてくれていた。
もうどうせなら別府に泊まってしまえと「じゃらんnet」で当日割引の温泉宿を探して予約、K47→K30→K52と走り放題走り、別府の街に入った。

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鉄輪温泉「みはらし館」は大浴場の他に4つの小さな貸し切り風呂があり、先ずは旅の汗を流す。
夕刻、フラフラと外に出て、近くの温泉施設「ひょうたん湯」の食事処で生ビールと共に大分名物とり天の定食を喰った。
宿に戻ってから再び温泉に浸かり、部屋でのんびりと寛ぎながらワイヤレス・キーボードをスマートフォンに繋ぐ。
今日もまたOneNoteに旅の記録をしたためているうちに、睡魔がやってきた。


■Day12

別府、鉄輪温泉はどしゃ降りの朝。
TVやネットの天気予報を片っ端からチェックしてみたが、西日本の雨は少なくとも昼過ぎまでは降り続くという。
事前に宿泊地を決めておかない自由なツーリングの難点は、雨が降ると走らなくてもいいやと思ってしまうところだ(笑)。
熱めの温泉に浸かって目を覚まし、10時のチェック・アウトまで部屋で二度寝してやろうかとも考える。
が、やっぱりそんなのは耐えられず、由布岳を観に行こうと、弱まった雨の中をボクスターで走り出した。

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R500で別府を脱し、標高を上げて行く。
九州自動車道に沿うK616は信号&人家ゼロのいい感じの道なのだが、間もなく周囲は濃霧に包まれ、スロー・ダウンを強いられることになる。
続くK617で湯布院の街まで下り、K11で緑に覆われた大地を駆け上がって行く。
実に気持ちいいのだが、やはり屋根を開けられないのは辛いところだ。
すぐそこに聳えているはずの由布岳は、ウェスト・ラインから上を雲の中に隠し、その姿を見せてはくれない。
明るくなりつつある空に期待し、脇道に入ってしばらく眺めていたのだが、彼女は結局姿を現すことはなかった。
いずれ再訪し、フル・ヌードを拝ませていただくこととしよう。

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K11で別府まで戻ったところで、フェリー会社に電話してみる。
九州の旅は今日を最後とし、四国へ渡ることに決めたのだ。
当日の予約は受けていないとの回答だったため、とりあえず佐賀関の港へと向かう。
雨の止んだフェリー・ターミナルで乗船手続きをし、夕べもその前の晩も鶏料理を喰ったな・・・と思いつつ、港の食堂でチキン南蛮定食を発注。
これが予想外に旨くボリュームも満点で、心と腹にズシッとくる最後の九州飯となった。
13時発のフェリーは満車状態で、トラック1台を埠頭に残して出港。
リア・デッキに出、強い風に打たれながら、9日間走った九州が遠く霞んでゆくのを眺めていた。
また来るぜ、九州。

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14時15分、国道九四フェリーは愛媛県佐田岬半島の三崎港に着岸。
船尾のゲートから出ると同時にボクスターのソフト・トップを開け、四国の旅をスタートさせた。
フェリーを降りたクルマやトラックとの混走を避けるため、まずは正反対の佐田岬最西端へのドライブを楽しむこととする。
空は薄曇り、海は霞んでおり必ずしも景色を楽しめたわけではないが、K256で広狭混在のワインディング・ランを堪能した。
佐田岬の駐車場で折り返し、風力発電機が立ち並ぶエリアでひとやすみ。
巨大なプロペラの風を切る音が、誰もいない半島の稜線上に響き渡っていた。
時間をずらしたおかげで、R197/佐田岬メロディーラインは完全なるマイペース走行が実現。
以前に訪れた時は他のフェリー客とダンゴになって延々と走らされたため、この道にはいい印象を持っていなかったのだが、いやはや、実に気持ちがいい。
高速道路のような広い2車線路を、5速メインで快適に走り続けた。

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R378/夕やけこやけラインは、伊予灘に沿って北東へとひた走る道。
今回初めて走ったのだが、交通量も少なくこれまた素晴らしいシーサイド・クルージングとなった。
晴れた日に夕景の中を走れば、その魅力はさらに倍増すると思われる。
ツーリングマップルに「全国で一番海に近い駅」と書かれていた、JR予讃線の下灘駅に寄ってみる。
実際には駅と海との間にR378があるのだが、なるほど海がすぐ近くにあるように見え、とてもいい雰囲気だ。
CMや映画などのロケにもずいぶん使われたのだと、大きなカメラを持ったおばちゃんに教えてもらった。
で、時刻表を見るとあと1時間ほど列車は来ないと思いきや、爆音のメロディと共に臨時便の観光列車が到着!
乗客たちはホームをウロウロするわ、駅にいた人たちは慌てて列車にカメラを向けるわ、とにかくもう大騒ぎだ。
あっという間に出発時刻、乗客を乗せた観光列車は線路の彼方に消えていき、後には静寂が残るのみ。
何だったんだ、いったい・・・。

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夕刻の混雑を避けるべく松山自動車道に乗り、あっという間にいよ西条ICでアウト。
今日は土曜日なので、ありがたいことにETC割引が効くのだ。
一泊4,000円、JR伊予西条駅前の「ホテルオレール西条」にチェック・イン。
5分ほど歩き、「ラーメン屋さん」という名のラーメン屋さんでラーメンとギョーザを晩飯とした。
夜空の雲はいつの間にか消えており、星が瞬いている。
予報通り、明日は是非とも晴れてほしい。
いや、明日晴れることを前提に、今日はこの地に泊まることにしたのだ。

(つづく)



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かめ2号allrad多摩

WATA様。走ってますね。西条市は実家の近所です。加茂川沿いから
四国カルストですか? 昔、チャリで登った寒風山トンネルはまだ通行
可能なのかな?
by かめ2号allrad多摩 (2015-06-07 14:08) 

wata

かめ2号さん、こんにちは。

そうですか、ご出身は西条市の近くなんですね。
グランド・ツーリングは、四国に入りました。
ご推察の通り、四国カルストも走りましたよ(笑)。

by wata (2015-06-07 18:43) 

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