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みちのくグランド・ツーリング[2] 受難の袋 [drive/touring]

秋田県北部の山奥、湯ノ沢温泉の朝。

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晴れ間も見えてきた空の下、肌寒い山の空気の中で露天風呂に浸かる。
バイキングの朝飯は地物野菜を中心に選び、食後のコーヒーを外でおいしくいただいてからチェック・アウト。
二泊三日という短い旅程故、北上を続けた昨日から一転し、今日からはひたすら南へと下る計画だ。
もちろん言うまでもないことだが、高速道路や幹線国道は使わずに、「走れる道」を選んで走りまくる所存である。

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クネックネのマニア向け屈曲路だったK309/くまげらエコーラインの続きは、打って変わって快適2車線路。
屋根を開け放ったボクスターを、ダム湖に沿って気持ちよく走らせた。
山を下りたところで、R105/羽州街道へと左折。
熊を撃つマタギが歩くという大きな山々の間を縫って、2車線路が南に伸びている。
路面はやや荒れてはいるものの、魅力的な山越えの区間などもあり、ツーリング感に溢れた良道だ。
交通量はゼロではないが、時折現れる前走車を安全・確実・迅速にブッコ抜いて、ボクスターは走り続ける。
脇道に入り、黄金色の水田の脇でひとやすみしていると、秋田内陸縦貫鉄道のディーゼル・カーがガタンゴトンと走り去っていった。

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角館から南は、良さそうな県道や広域農道を選んで走る。
K10→K254→K30→広域農道/出羽グリーンロード→K57と、ツーリングマップル3ページに渡り、素晴らしいカントリー・ロードが続いていた。
いやもう、走り放題にも程がある。
この近辺もやはり水田が広がっていて、米がたわわに実っている。
今年の米はデキがいい、と宿のおにいさんから聞いていたこともあり、どこかで新米を買って帰ろうと思った。

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R108からR13に入り、大きな道の駅「おがち」に立ち寄る。
例によって朝飯を死ぬほど喰っているのでそれほど空腹感は無いのだが、炭火で焼かれている豚串があまりにいい匂いを放っていたので、昼飯代わりに買ってみた。
これがまた脂が乗っていて、実に旨いのだ。
併設された農産物直売所に入ってみると、探し求めていたあきたこまちの新米がラスト1袋残っていたので、迷わずお買い上げ。
新米の出荷はまだ始まったばかりらしく、昨日/今日と何軒か立ち寄った直売所や道の駅では、そもそも昨年の米しか置いていなかったのだ。
ここで独り、ルート検討会議を開催。
宿のある鳴子温泉郷へは、R108/仙秋サンラインで行くのが常人の選択である。
確かにいい道ではあるのだが、さすがは三連休、多くのクルマやバイクがR108へと向かうのを見ていたため、K51で小安峡方面へ向かうこととした。
で、これが大正解。

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誰もいない、秋の気配が漂う田舎道&屈曲路を、ボクスターは思うさま走り抜ける。
途中で俄か雨がパラついてきたが、そんなことにはお構いなしだ。
R398に合流、観光客が歩く子安峡温泉をゆっくりと通過し、その先の奥小安大湯温泉「阿部旅館」へ入浴に立ち寄る。
笹濁りかつ適温、開放的で大変気持ちのいい露天風呂にのんびりと浸かっていたのだが、その下を流れる清流にも川底から温泉が沸いているらしいので、素っ裸で河原へと下りてみた。
躊躇しつつ川へ尻を沈めてみたところ、確かに温い風呂ぐらいの湯温はある。
が、強い流れに袋は激しく翻弄され、あまつさえ自身も身体ごと流されそうになったため、這う這うの体[ほうほうのてい]で逃げ出した次第である(涙)。

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風呂上がりのボクスターは、相変わらず極上の気持ち良さ。
もうこれだけで、オープンカーを買う理由に十分なり得ると心から思う。
初めて走った30年ほど前は離合困難な狭隘路、今は巨大な橋とトンネルとで徹底的に改良されたR398をぐんぐん駆け上がり、花山峠で宮城県に入る。
この道、走っていて楽しいのはもちろん、山の景観も本当に素晴らしいのは、接続するK282/旧栗駒有料道路やその先のR342と同様である。
連続するタイト・コーナーなどものともせずにボクスターは山岳地帯を脱出、R457からK253を走って宿へと向かった 。

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東鳴子温泉の久田[きゅうでん]旅館は、家族経営と思しき素朴な温泉宿。
泉質の異なる内湯と露天風呂で汗を流したら、お待ちかねの夕食だ。
8畳一間、料理も品数を抑えたいちばん安い8,000円のプランだが、部屋に運ばれてきた食事はとても旨かった。
ジョッキ片手に豚肉の陶板焼きを喰い終わる頃、ちょうど釜飯が炊き上がるという按配なのだ。
その釜飯や茶碗蒸しから慎重に撤去した椎茸以外(汗)、すべて完食&大満足。
さて、寝る前にもうひとっ風呂浴びてくるとしよう。


本日の走行距離は、314km。
走行時間は5時間04分、平均速度は64km/h。
平均燃費は、11.3km/lだった。

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suite-spiral

くまげらエコーラインの快速エリア、そして、秋田内陸縦断鉄道の車両と追い駆けっこできる羽州街道を思い出します。

旅情とスピード感溢れる素晴らしい写真を拝見して、東北を再走したいモティベーションが刺激されて止みません。


by suite-spiral (2018-09-22 07:33) 

yasu

wataさんこんにちは

20年ほど前に打当温泉をベースに今回のエリアを走ったり、雨の日には秋田内陸縦貫鉄道を乗り倒したりしたことを思い出します。

素晴らしい写真を拝見し、すぐにでも走りに行きたくなってしまいました。
続きを楽しみにしています。
by yasu (2018-09-22 08:43) 

wata

suite-spiralさん、こんにちは。

はい、後追いのツーリングをタップリと堪能させていただきました。
この辺りは東京からかなり遠いのですが、やはり来た甲斐は十分以上にありますよね。
いつか北東北エリアを一緒に走れる日を、楽しみにしています!

by wata (2018-09-22 19:05) 

wata

yasuさん、こんにちは。

この辺りは雄大な山々に囲まれて、本当にいいところですよね。
景色も走りも温泉も楽しめる、何度でも来たくなるエリアだと思います。
打当温泉は私も一度行ってみたいと思っていたのですが、今回はつい通りすぎてしまいました(汗)。
思う存分走り回ってからマタギの湯に浸かるなんて、いやもう想像しただけでイグニッションONですよ(笑)。

by wata (2018-09-22 19:13) 

ラビー

走りたい道に行くまで高速道路で長距離ドライブ(笑
東北は遠かったです。

「走れる道」を走りまくる旅、どこも気持ちよさそうです。
緑も、電車も、クネクネも、まっすぐも、温泉も!!
え?川?(笑

宿のごはんもおいしそうです、椎茸は、わたくしにお任せください、実は大好き(爆
お土産の新米あきたこまちも、おいしそうです。
続きが、とても楽しみです。
by ラビー (2018-09-22 20:58) 

忠

相変わらず素晴らしい写真ですね。ディーゼル・カーとボクスターの2ショットなんて、狙っていたなら分かりますが、多分1時間に1本通るかどうかでしょうからたまたまだったとしたら驚きです。

釜飯・・・・いいですね。椎茸なら僕にもお任せください、ただし茶碗蒸しは遠慮します!笑)

最終日と、その後のムービーも楽しみです。

by 忠 (2018-09-23 08:30) 

wata

ラビーさん、こんにちは。

東北まではそれなりに距離がありますが、限られた旅程でも高速道路を使って行く価値は大いにあると思っています。
川だけでなく、この近辺には温泉の滝もありますので、是非一度チャレンジしてみてください(笑)。
今回の旅では「三連休の一人泊なのに二食つきで大1枚以内の温泉旅館」を選んで泊まっていますが、そんなんでも食事は十分おいしくいただいています(注:椎茸は除く)。
あきたこまちの新米は帰宅後に炊きましたが、味も香りも素晴らしく、佐渡島で買った塩をパラリとふりかけて、おかずなしで三杯喰いましたよ(笑)。

by wata (2018-09-24 23:17) 

wata

忠さん、こんにちは。

はい、線路脇でボケッとしていたら遠くの踏切が鳴り出して、ほどなく1両編成の車両がやってきました。
確かに1時間に1本程度でしょうから、ラッキーだったんですね(笑)。
椎茸を除去した釜飯は、鶏肉や人参、筍などの入ったとてもシンプルなものでした。
それでも大変おいしかったのは、味付けだけでなく米や水そのものがいいのと、目の前で炊き上がってすぐに喰えるからなのでしょう。
安い料金でも満足できるよう、良く考えられたメニューだと思いました。

by wata (2018-09-24 23:32) 

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