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みちのくグランド・ツーリング[6] 岩手縦走 [drive/touring]

雨上がりの朝、岩手県・金田一温泉。
青空に秋の雲が浮かんでいる。

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アラームより30分前に目覚めたのだが、しかし何故かどうにも体調が思わしくない。
いつものように風呂へ入り、朝飯をいただくのだが食欲がなく、大変申し訳ないことにかなり残してしまった。
風邪かもしれないと思い、フロントで借りた体温計で図ってみると、平熱だ。
何だかよくわからないが、いずれにせよ運転に差し障りがあるようなレベルではないので、走っていれば復調してくるだろう。
荷物を積み、びしょ濡れの幌を掛けたまま、ボクスターをスタートさせた。

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R395を東に走り、R340へと右折する。
今日はこのR340を軸に、岩手県をひたすら南下していくこととしているのだ。
交通量は極めて少なく、快調に走っているうちに幌もすっかり乾いたため、ルーフ・オープン、スイッチ・オン!
輝く秋の太陽と、凄まじく爽やかな摂氏20度の風を浴びて走っているうちに、だんだん気分が良くなってきた。
やはり、「ドライブは百薬の長」なのだ。
大いなるカントリー・ロードは魅力的な名前の国境峠前後で軽いワインディングとなり、ボクスターのコーナリング性能を堪能してからR455との併用区間に入る。
多少は増えたクルマもR340が再び単独になると姿を消し、道はやがて1.5車線となった。
数年前に廃線となったJRの橋梁と絡みながら、ボクスターは山奥へと分け入ってゆく。

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R340と一度別れ、渓流沿いのK171を西に走る。
ツーリングマップルに「散歩道のような心地よさ」とコメントされている、静かで気持ちの良い1.5車線路だ。
と、無人だった沿道にたくさんの人の姿が現れた。
山あいの学校で、秋祭りが行われているのだ。
私も休憩がてら会場を歩かせてもらい、中学生たちが打つ勇壮な太鼓を聴き、おばあちゃんが焼くおから餅を喰う。
秋空の下に老若男女が集まり、皆、とてもいい笑顔であった。

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その先を左折すると、八戸川内大規模林道。
いわゆる「大規模にも程がある大規模林道」の一部で、この付近は南北100kmに及ぶ総延長の最終区間である。
川沿いのワインディングを駆け上がり、峠を越えると大きなコーナーで構成された開放的なダウンヒルが待っている。
ボクスターを楽しく走らせながら、相変わらず大規模だな、とつくづく思った。
終着から国道に出、道の駅「やまびこ館」で小休止。
ちょうど昼時、スカッと晴れた秋空の下で喰う黒豆ソフトクリームが望外に旨い。

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R106との併用区間を経て、R340のトレースを再開する。
遠野までのこの区間には、1.5車線レベルの荒れたワインディングで立丸峠を越えて行く楽しいイベントがある。
しかし、その峠の下を貫くトンネル工事がかなり進んでいるようで、遠からぬ先の供用開始後は、この山坂道も閉鎖されて走れなくなるのだろう。
このパターンで消えてゆく旧道を、全国でいくつも目にしている。
大変残念ではあるが、地元の方々の利便性や安全性を考えると、私ごときが文句など言ってはいられない。
やはり、各地の「走りたい道」がなくなってしまう前に走りに行かなければならないな、と今回も強く思った。

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金色に輝く稲作地帯を走り、遠野の市街地を抜け、住田町で長らく走ったR340と別れる。
続くR397もまた素晴らしい快走路で、道の駅「種山ヶ原ぽらん」のある峠まで一気に駆け上がった。
復調に伴って腹も減ってきたため、300円を払って出店ですいとんを買って喰う。
鶏のダシが効いていて、とても旨かった。
道の駅を出てスノー・シェッドに覆われた道を駆け下るが、その先に連なるファミリー・カー群の後塵を良しとせず、R397を棄ててK8へと脱出。
目論見通り交通量は皆無となり、ボクスターはマイペースで走り続けた。
北上川を渡り、金ヶ崎の町を後にしてK122で山の中へと向かう。
2車線が1.5車線となり、断崖の屈曲路を走りきった終点に、みちのくGT最後の宿泊地である夏油[げとう]温泉が現れた。

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夏油温泉観光ホテル」の湯治プランは、湯治客用の6畳間に弁当2食がついて、三連休なのに6,000円。
別料金で借りた浴衣に着替え、風そよぐ露天風呂と風情のある大きな内湯にゆっくりと浸かったが、さすがは天下の名湯、素晴らしい温泉である。
部屋に運ばれてきた夕食は、エビフライやハンバーグなどが盛り込まれたごく普通の弁当だ。
しかしながらご飯もおかずも作り立てらしく温かで、十分おいしくいただくことができた。
が、量的に若干不足していたため、何かもう少し喰うものは無いかと思いを巡らせる。
結果、田子町で買った土産物につい手を出してしまい、若干の後ろめたさを覚えながら、「東北限定 亀田の柿の種 田子にんにく味」をパリポリと齧るのであった(汗)。


本日の走行距離は、317km。
走行時間は5時間28分、平均速度は60km/h。
平均燃費は、12.4km/lだった。

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ていしあ

こんばんは。

「体調がすぐれなくても走っていると回復する」、奇しくも私も同じことをアップしたばかりです。これって、何なんでしょうね??薬よりもドライビングのほうが効果があるなんて、特異体質なのでしょうか。
by ていしあ (2018-10-03 19:22) 

wata

ていしあさん、こんにちは。

GT中に体調不良⇒楽しく走っているうちに復調、ですよね。
いやはや、あまりのタイミングの良さに思わず笑ってしまいました。
「ドライブは百薬の長」などとふざけて書きましたが、これは「病は気から」とか「笑う門には福来る」などの実例ではないかと思います。
不思議なもんですよね~(笑)。

by wata (2018-10-03 20:46) 

M郎

夏油温泉のお湯は、熱くなかったですか?
数年前に行った時は、熱くて足首しか入浴できませんでした。(涙)
東北の中でも岩手県は、大規模林道、広域農道が充実していますね。
走りすぎにもほどがあります。
by M郎 (2018-10-03 23:09) 

ryus

wataさん、こんばんは。
復調安心しました。キーワードは たのしいこと 。

不調の原因は問いませんが、同じような状況は私もなんども経験しました。
何かに没頭することで状況が一変する、人間とは、かくも複雑、単純な
生き物と言えるんでしょうか。

たのしいこと の続き、楽しみです。
by ryus (2018-10-04 21:10) 

wata

M郎さん、こんにちは。

同じ温泉でも、宿によって湯温の管理ポリシーはさまざまだと思います。
私は宿泊先の「夏油温泉観光ホテル」で内湯5、露天2の計7つの湯に浸かりましたが、いずれも「ちょっと温い/ちょうどいい/ちょっと熱い」の範疇で、とても気持ち良かったですよ。
もう一軒の「元湯夏油」には激アツの湯があると聞いていたものの、私は我慢して入るほど人間ができてはおりません(涙)。
しかし、岩手県は相変わらず素晴らしいですね。
いつか「岩手走り放題&温泉ツーリング」へ、一緒に行きましょう!

by wata (2018-10-04 21:24) 

wata

ryusさん、こんにちは。

はい、おかげさまで出発数時間後には復調することができました。
運転ができないほど重篤だったわけではありませんし、何だか良くわかりませんが、まぁ歳を取ったということなのでしょう(涙)。
そもそもBlogに書く必要も無いんですけど、備忘録としての役目もありますので、どうぞご了承ください。
仰るとおり、楽しいのが一番ですよね!(笑)

by wata (2018-10-04 21:32) 

忠

こんにちは。

体調も回復して何よりでした。そういえば佐渡島の帰りにも体調不良がありました。今回は龍と戦ったのですから仕方ないかもしれません。

僕は津軽半島の陸奥湾に面した平舘という港町で宿泊しましたが、その旅館のメインの仕事は仕出し屋さんらしく、夕ご飯は揚げ物中心でした。法事ででそうなメニューです。電話で予約した時は5,500円と言われましたが、会計の時は「電話では間違えました。6,500円です」と言われました!夕食時に冷酒をお願いしましたが、ビールしかおいていないとのこと。1本だけビールを頂いて、後はペットボトルにいれた日本酒を持っていましたので一人宴会でした!僕にとってはそれで充分でした!笑)
by 忠 (2018-10-05 09:31) 

wata

忠さん、こんにちは。

そうですね、今年の夏は奥志賀の山中で熱中症気味な感じになったこともありました。
やはり、歳には勝てませんね・・・(涙)。
平舘は泊まったことはありませんが大好きな場所で、今回も晴れていれば休憩に立ち寄り、むつ湾越しの下北半島をボケッと眺めていたと思います。
しかし平館の仕出し旅館、まぁテキトーな感じの宿だったんですねぇ(笑)。
おおらかに受け止める忠さんは素晴らしいと思いますが、さすがに料金面での齟齬はキツいので、私は証跡の残るWeb予約をメインとしています。

by wata (2018-10-05 21:59) 

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